大阪府泉佐野市の鑑定評価
大阪府泉佐野市の不動産鑑定に精通した不動産鑑定士です。日本アプレイザルネットワーク株式会社は公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会の会員であり、大阪府泉佐野市をはじめ全国の最新の取引事例、賃貸事例を収集することが可能です。
弊社は、不動産鑑定士としての専門性とネットワークをベースに、大阪府泉佐野市をはじめ全国の不動産鑑定評価を得意としております。大阪府泉佐野市の不動産定評価でご相談があれば、日本アプレイザルネットワーク株式会社まで、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
以下は、以前、大阪府泉佐野市の不動産鑑定評価を行ったときに地域要因の分析で記載した文章の一部です。
a.沿革
泉佐野市は大阪府の南部に位置し、北は大阪湾に面し、南は和泉山脈に連なる。昭和23年4月1日に市制が施行され、昭和29年に隣接5村を合併し、現在の泉佐野市が形成された。古くから農業・漁業並びにタオル・ワイヤーロープ工業を中心に発展してきたが、近年の経済構造の変化により、地場産業の衰退が顕著になった。平成6年9月、泉州沖に関西国際空港が開港するとともに空港支援基地としてりんくうタウンが誕生し、市の経済は内陸部と臨海部に二分されるようになった。
b.人口・世帯数の状態
市制施行後は年々増加を続けてきた人口も産業構造の変化に伴い増加率は鈍化し、世帯数とともに微増傾向であった。平成28年4月末では人口は微減、世帯数は微増である。
c.交通施設の状態
市の湾岸部を南海本戦・南海空港線が、内陸部をJR阪和線・関西空港線が走っている。南海線は5駅、JR線は4駅設置されており、特に南海「泉佐野」駅は市の中心駅で、特急・急行の停車駅になっている。また、「南海ウイングバス南部」による路線バスが泉佐野駅を起点に周辺市町へ連絡している他、「いずみさのコミュニティバス」が市内を縦横に運行している。さらに関西空港からは大阪市・神戸・奈良方面等にリムジンバスが運行している。なお、泉佐野〜淡路島・津名港を結ぶフェリー(南海淡路ライン)は平成19年1月31日をもって営業休止となった。
関西国際空港・二期工事(限定供用部分)は平成19年8月に完了し、4,000mのB滑走路が供用開始となっている。
d.道路整備の状態
主要幹線道路としては大阪湾に平行して国道26号・府道「堺阪南線」・府道「大阪和泉泉南線」等が走り、多くの市道と接続している。高速道路としては臨海部を阪神高速湾岸線及び内陸山間部を阪和自動車道が走っている。また、府道「泉佐野岩出線」(りんくう往来南〜府道堺阪南線)の4車線化が平成12年3月に供用開始となった。
e.供給処理施設の状態
上水道の普及率はほぼ100%に達している。
公共下水道は漸次工事進行中であり、普及率は平成28年3月末時点で36.3%となっている。
都市ガス(大阪ガス)の普及率は平成27年3月末時点で69.1%となっている。
f.商業施設の状態
商業施設は、かつて泉佐野駅前を中心に展開していたが、モーターリゼーションの発達に伴い国道26号沿い及び郊外部等に大型複合ショッピングセンターの出店が多く見られるようになった。
市内の大型ショッピングセンターとしては、「イモンモール日根野」(「ジャスコシティ日根野」が大規模な改装工事の後、名称が変更され、平成21年4月に「イオン日根野ショッピングセンター」としてリニューアルオープンした。その後、さらに現在の名称に変更)や「オークワ泉佐野松風台店」(平成17年4月開業)がある。また、平成18年3月には休館していた「ショッパーズモール泉佐野」が再開業したが、中核店舗「グルメシティ泉佐野」が平成26年5月に閉店、同年6月1日から「いこらもーる泉佐野」として営業を開始し、その後、コープが店舗開設。りんくうタウンには、スターゲートホテル関西エアポート、関西エアポートワシントンホテル、りんくうプレミアムアウトレット、ヤマダ電機、ニトリ、りんくうプレジャータウンSEACLE等が立地しており、平成26年にはAudi、スーパーセンタートライアルが出店した。
g.商圏及び顧客の状態
泉佐野駅前を中心に形成された古くからの商店街は、郊外型ショッピングセンター等に乗客を奪われ衰退傾向にある。また、りんくうタウンにオープンした大型店は、空港アクセスを利用し広い範囲から顧客を集めている、りんくうプレジャータウンSEACLE内の「マルナカりんくう店」は平成23年5月に閉店したが、その後、「マルナカ」の店舗の跡には「サンディ」が出店した。
h.将来の動向・その他
地場産業の衰退により、工業跡地等に店舗やミニ開発による住宅分譲が見られる他、農地の宅地化も進んでいる。南海本線連続立体交差事業は、昭和62年度より事業が開始され、上り線は平成14年5月、下り線も平成17年11月に高架切り替えが完了した。りんくうタウンでは、航空保安大学校の移転が平成20年4月に完了し、大阪府立大学生命環境科学部・獣医学科及び生命環境科学研究科・獣医学専攻部門の移転も平成21年4月に完了した。また、りんくう国際医療特区にロート製薬等が出資する高度医療施設が平成28年に開院予定。平成24年3月から格安航空会社「ピーチ・アビエーション」が国内線を就航。その後、格安航空の新規就航や増便が続き、関西国際空港は好調で、平成28年1月の国際線旅客便の発着回数は9,220回と単月としては過去最高。南海「泉佐野」駅の駅前交通広場にはホテルの誘致計画あり。