大阪府箕面市の鑑定評価

大阪府箕面市の不動産鑑定に精通した不動産鑑定士です。日本アプレイザルネットワーク株式会社は公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会の会員であり、大阪府箕面市をはじめ全国の最新の取引事例、賃貸事例を収集することが可能です。
弊社は、不動産鑑定士としての専門性とネットワークをベースに、大阪府箕面市をはじめ全国の不動産鑑定評価を得意としております。大阪府箕面市の不動産定評価でご相談があれば、日本アプレイザルネットワーク株式会社まで、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

以下は、以前、大阪府箕面市の不動産鑑定評価を行ったときに地域要因の分析で記載した文章の一部です。

a.沿革
箕面市は大阪府の北部、大阪都心部から北方約20km圏内に位置し、明治の森箕面国定公園を擁する丘陵地帯を背景に、東西に長く市街地が形成されている。当市は、昭和31年12月に箕面町と三島郡豊川村が合併し府下24番目の市となり、昭和50年以降の大規模な土地区画整理事業等により、急速に市街化が進み大阪都心部のベッドタウンとしての性格を定着させている。平成11年8月には線引きの見直しが行われ、市街化区域1,985ha、調整区域2,799haとなった。

b.人口の状態
市制施行当時、人口約3.1万人(約7.2千世帯)であった人口・世帯は、昭和55年3月末に人口103,537人(33,896世帯)と急増したが、昭和60年代に入って鈍化し、平成元年から5年間は横這い乃至微増の状態で推移した。平成27年3月末日現在(住民基本台帳:外国人を含む)、人口135,063人(58,513世帯)と近年は、人口及び世帯数とも増加している。これは主に、北部丘陵地域における大規模団地開発「彩都(国際文化公園都市)」、「箕面森町(水と緑の健康都市)」等の土地区画整理事業に起因している。

c.交通施設の状態
市域西寄りに阪急箕面線があり、箕面・牧落・桜井の3駅がある。バス路線として国道171号に阪急バスが池田~茨木を結んでいるほか、千里中央、北千里の各駅から箕面線など北方、北東方の各団地にバス便が整備されている。また、土地区画整理等により東部小野原地区への阪急バスの運行回数が増え、利便性が改善されている。
また、国際文化公園都市モノレール彩都線が平成19年3月19日に彩都西駅までの4駅が供用開始されている。また、北大阪急行線の延伸計画(船場及び萱野に新駅)があり、平成32年度の完成を目指している。

d.道路整備の状態
国道171号及び国道423号(新御堂筋)を縦横の軸に、小野原豊中線・中央線・山麓線等が整備され、平成21年4月1日に市道「小野原豊中線」が前線供用開始となった。その他、都市計画道路の整備が進められているが、住宅の増加、車輌の増加により交通渋滞が頻繁に起こり、市内の各市道は整備が追いつかない状態である。
なお、新御堂筋から箕面森町(止々呂美)につながる箕面グリーンロード(平成19年6月開通)については、平成30年度に新明神と連結の予定であり、道路アクセスの向上が見込まれる。

e.供給処理施設の状態
上水道:市街化区域のほぼ全域整備済。
下水道:ほぼ全域整備済。
都市ガス:平成27年3月末現在、人口普及率はほぼ100%である。ただし、市街化調整区域(山間部)の一部で公共下水道が未整備である。

f.商業施設の状態
市域の商業施設は阪急箕面駅東側に集積しているほか、桜井駅前に近隣商業地域が形成されている。また、各団地内にスーパーマーケットがあり、日常生活品の利便性は確保されている。国道171号、国道423号等の主要路線沿いには路線商業地域が形成されており、結節点の南東部に所在する船場繊維卸商団地は業務商業地域として位置付けられている。また、萱野地区の国道423号沿いに「みのおQ’sモール(約140店舗、核テナントはイオン箕面店)が平成25年10月にリニューアルオープン(当初は平成15年)し、土日を中心に活況を呈している。

g.商圏及び顧客の状態
各商業施設は「みのおQ’sモール」を除いて中小規模であり、概ね最寄り品販売を中心としており、高額品等については大阪都心部及び千里中央地区等に依存している。

h.将来の動向・その他
1. 北大阪急行線延伸(平成32年度目標)による2新駅設置計画(仮称:箕面船場駅、新箕面駅)並びにそれに併せて船場東地区再開発プロジェクト等があり、新駅周辺商業地は当市を代表する商業核としての発展が期待されている。また阪急桜井駅前周辺にて整序型土地区画整理事業による再整備が進行中。

2. 近年の大規模プロジェクトとして次の事業がある。
① 彩都(国際文化公園都市)
規模742.6ha、平成4年5月都市計画決定、平成6年9月事業認可:平成7年度から土地区画整理事業として着工し、平成16年4月に一部街びらきした。事業期間は、平成31年3月31日(第5回事業計画変更:東部を除くUR都市機構による施行期間)まで。計画戸数16,700戸、居住人口50,000人、施設人口22,700人。モノレール彩都線が彩都西駅まで開通したことにより利便性が向上した。彩都西部地区(313ha)は平成26年8月18日に換地処分完了した。

② 箕面森町(水と緑の健康都市)
全体約314haの土地区画整理事業。計画人口9,600人、事業施工期間は平成8年~27年度。地区の中心には「箕面森町地区センター」があり、バスターミナルやバス待合室、コンビニエンスストア、駐輪場及び駐車場などが併設。平成19年5月に箕面グリーンロードが開通し、平成19年秋からの第Ⅰ期宅地分譲では値頃感から好評であったが、その後の熟成化の進展はゆるやかである。

③ 小野原西土地区画整理事業
規模34.1ha、平成12年6月事業認可、平成14年7月より順次仮換地指定が行われ、平成19年10月に使用収益の開始が決定、平成21年2月頃事業計画の一部変更(道路の変更、公共施設の配置変更等)を経て、平成22年8月31日換地処分が完了した。